アルコール・薬物・その他の依存問題を予防し、回復を応援する社会を作るNPO法人「ASK(アスク)」の情報発信サイト

ASKとは

ASKが目指す3つの「予防」

ASKのミッション

アルコール・薬物・その他の依存問題を予防し、回復を応援する社会をつくる

ASKの始まりは、アルコール依存症の家族の悩みでした。
飲酒に甘く、どこでも手に入って安価で、たくさん飲めることがよしとされる日本。でも、依存症は病気と認識されておらず、性格や意志の問題にされてしまう。
せっかく医療につながっても、内科では「飲める体」に戻すだけ。根本にある依存症への介入がないので、また同じ繰り返しになる。
「アルコールのリスクを広く伝え、依存症の病気としての市民権を確立して、回復を応援する社会にしたい!」
同じ思いを持つ人たちが集まり、1983年、ASKは産声をあげました。
発生・進行・再発を防止する「3つの予防」を掲げて活動する中で、予防プログラム、アルコール依存症への対応を学ぶ通信講座、アルコール・ハラスメント防止、飲酒運転防止、災害時のアルコール対策と、多くのテーマに取り組んできました。
そして30年後の2013年、ASKのミッションは「アルコール健康障害対策基本法」という形で結実! 国の基本計画が策定され、自治体へと舞台が移っています。
2017年にはASK認定飲酒運転防止上級インストラクターが中心になり、大分支部と、加盟団体「おきなわASK」「ASKふくおか」が誕生しています。

ASKのミッションは、アルコール以外の問題にも広がっています。
ニコチンもカフェインも覚せい剤も大麻も安定剤や眠剤も、脳に働きかけてインスタントに気分を変える薬物の仲間。そこには同じく「依存」という落とし穴があります。
2000年のNPO登記では、「アルコール等依存性薬物関連問題」の予防を目的に掲げました。
そして2017年、視点をギャンブル・ネットなどの行為(プロセス)依存にも広げるために、定款を改定。目的に「その他の依存関連問題」の予防を付け加えました。
関連団体と連携して「依存症問題の正しい報道を求めるネットワーク」を結成するなど、依存症の偏見是正にも取り組んでいます。

ASKが目指す3つの「予防」


上記のミッションを実現するため、ASKでは3つの「予防」を掲げ活動を続けています。

1次予防 病気にならない
「発生予防」
予防教育と社会規制
アルコール・薬物・その他の依存問題の予防教育や啓発活動、依存の危険性を持つ対象を適切に管理する社会規制の確立
2次予防 病気をくいとめる
「進行予防」
早期発見・介入
電話ガイド、早期発見・介入のためのノウハウ、人材育成、環境づくりなど。
3次予防 病気とともによりよく生きる
「再発予防」
家族ぐるみの回復を支援(世代連鎖を予防)
家族ぐるみの回復・再発防止についての情報提供、依存症への誤解・偏見を正す活動など。

これら3つの「予防」は、相互に関連しあって、深く結びついています。

ASKでは、積極的に「回復の知恵」を「予防教育」に活かしています。