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活動履歴

韓国から依存症研究者13名がASKを訪問、交流会を開催

韓国の西江大学生命研究所チームから、2月24日午前中にASKを訪問したいとの連絡が届き、急遽、事務所近くの日本橋公会堂で交流会を開きました。

もともとは、昨年11月18日、「エンデミック時代のアディクションと回復に向けたコミュニティの役割!」をテーマにオンライン開催された韓国の国際学術大会で、副代表の稗田里香(武蔵野大学人間科学部社会福祉学科教授)がASKの活動と基本法について発表したことが始まりでした。

来日されたのは、西江大学生命文化研究所の所長であるカン・サンキュン教授(精神保健師・社会福祉士)をはじめとする依存症の研究者13名。
日本側の参加者は、ASK理事の今成・稗田と塚本堅一、依存症予防教育アドバイザー3名(風間暁・佐伯徹・古谷真由美)と、断酒会アメシストの後藤早苗さん、社会福祉の学生2名。アルコール・薬物・ギャンブルの当事者である活動家が揃いました。

事前に届いたプログラム「2023 日·韓 依存症専門機関学術交流」は、参加者の自己紹介、日本側・韓国側の講演のあとディスカッションという構成。代表の今成知美が3つの予防をベースにしたASKのソーシャルアクションについて話し、交渉窓口を務めたチャ・ミョンヒ研究員が西江大学生命研究所の紹介をしました。チャ氏は、通訳もしてくださいました。

体質判定テストを実施したところ、赤くなる人が数人いて大反響。日韓とも、2割の飲酒者が7割のアルコールを消費していることやアルハラなど、飲酒文化に共通点が多いことが確認できました。
韓国ではアルコール・薬物・ギャンブル・インターネットを4大依存症としており、コロナ禍に問題が深刻化。同研究所では韓国型治療モデルK-LIFE(人生の意味・私の発見・家族・循環する力)の研究を進めているとのことです。

最後に、韓国側から依存症のスティグマに関する質問が出て、日本側参加者が自身の体験を通して日本のスティグマの状況と活動について話し、短い時間でしたが有意義な交流会となりました。
厚労省が作成した依存症回復支援のシンボルマークであるバタフライハートを、全員にプレゼントして記念撮影。韓国チームはASK事務所を見学後、交流の継続を約しながら、次の訪問先である東京ダルクに向かいました。

日韓交流会の写真日韓交流会の写真日韓交流会の写真日韓交流会の写真日韓交流会の写真日韓交流会の写真日韓交流会の写真日韓交流会の写真