ロゴ
依存症予防教育アドバイザー「キャンパス派遣」
依存症予防教育アドバイザー「キャンパス派遣」

キャンパス派遣とは?

大学や専門学校の依頼により、全国各地にいるASK認定依存症予防教育アドバイザーをキャンパスに派遣して、依存症の予防と回復に関する講座を実施するプロジェクトです。
「若者への依存症予防教育」と「将来の依存症支援者の育成」という、ダブル効果をねらっています。そのため「キャンパス派遣」で募集対象としているのは、医学・看護・社会福祉・心理・司法など、将来的に依存症の支援者になる学生です。
派遣するアドバイザーは当事者・家族を選び、学生が依存症のリアルな体験を聴いて、依存症からの回復を実感できるようにしています。

派遣コーディネーターの役割

派遣コーディネーターはお問い合わせを受けて、対象(学部・学年など)・時間枠・重点を置きたい内容などからプログラムを組み立て、派遣するアドバイザーの選定とスケジュール調整を行ないます。
実際に講師がキャンパスに足を運ぶこともできますが、オンラインには地域に関係なく派遣できるメリットがあるため、主としてオンライン派遣をお勧めしています。
2020年度はコロナ禍により、社会福祉士や精神保健福祉士などの育成を行なう大学や専門学校で実習ができなくなり、その代わりとして、依存症当事者・家族の話を聞く機会を設けたいとの声が寄せられました。結果は、学生にも担当教員にも非常に好評で、支援者教育に依存症予防教育アドバイザーのオンライン派遣が有効であることが確認できました。
派遣コーディネートは無料で行ないます。講師料については、ご予算の範囲でご負担くださいますようお願いいたします。この点もコーディネーターにご相談ください。関連団体等への派遣のお問い合わせも受け付けます。

講座の内容は?

ASKには依存症予防教育の8つのユニット(それぞれ20〜40分)があり、授業時間やテーマに合わせて、自由に組み合わせることができます。また、その内容に合う講師をコーディネートします。複数のアドバイザーが受け持つ場合もあります。

依存性薬物+行為

違法薬物だけでなく、カフェインやアルコール、ギャンブルなど依存症になりうる物質や行為について、スライドを使って学びます。

アルコールの基礎知識

大学生になると酒の場が増えます。アルコールの分解にかかる時間、脳や身体に与える影響、アルコールハラスメントと急性アルコール中毒、10代の飲酒のリスクなどについて、スライドを使って学びます。

ギャンブルの基礎知識

法律で定められた年齢制限や税の仕組み、ゲームやガチャとの関わり、スポーツとギャンブルの親和性、ギャンブル依存症の脳の回路、お金の落とし穴などについて、スライドを使って学びます。

オンラインゲームの基礎知識

身近なゲームのどこに落とし穴があるのか、依存の脳内回路、危険信号、依存症になったギルドマスターの話(生の声)、心が疲れてしまうと依存に陥ることがあることなど、スライドを使って学びます。青少年用と保護者用があります。

依存症当事者(家族)の体験談

依存症へのプロセスと回復をリアルな体験談から学習します。どうして誘いを断われなかったのか。なぜ抜けられなくなったのか。依存症になっていく中で何が苦しかったのか。何をきっかけに回復できたのか、など。配偶者や親・子どもの立場からの体験談も可能です。

ライフスキル

WHOが提言するライフスキルは、日常起こる問題に建設的・効果的に対処する力です。現在のところ、「感情対処」「仲間の圧力から身を守る」「関係をこわさないNO!」の3つのユニットがあります。時間に余裕がある場合は、ロールプレイも行ないます。2021年度、断わるスキルについての動画を作成。

画像1 画像1 画像1 画像1
画像1 画像1
画像1 画像1

オンラインキャンパス派遣のようす(動画)

これまでの実績と学生・教員の感想

【開催実績】
早稲田大学人間科学部健康福祉科学科
中央大学文学部心理学専攻
東海大学健康科学部社会福祉学科/看護学科
同志社大学社会学部社会福祉学科
島根大学人間科学部福祉社会コース
武蔵野大学人間科学部社会福祉学科
防衛医科大学看護学科
国際医療福祉大学医療福祉・マネジメント学科
熊本保健科学大学保健科学部
帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科
久留米大学(学園祭)
日本福祉教育専門学校 など

受講した学生の感想

  • 今まで聞いた薬物の話の中で最も心に響いた。理解者になりたいし、今日なれたと思う。
  • 私は依存症について正しく理解していないことに気づきました。ただお酒が好きで多く飲んでしまうと思っていたけど、苦しみや悲しみを忘れるために飲んでいることを知りました。
  • スマホゲームのガチャは自分も数万円突っ込んだことがあるので、耳が痛かった。
  • 依存になりうるのは覚醒剤やコカインといった危険薬物だけでなく、カフェインや痛み止め、エナジードリンクなどすぐに手に入る物も含まれていて、突然身近に感じた。
  • 質問の中には答えにくいものもあったと思いますが、真摯に、丁寧にわかりやすく答えてくださったおかげで、ギャンブル依存症についてより深く理解することができました。
  • 依存症について誤解していた。治るまで、社会から離れるものだと思っていたが、「地域と関わりの中で治していくことが双方のためになる。回復できる」という当事者の言葉はとても響いた。
  • オンラインではありますが、直接、お話を聞くことができて、大きく価値観が変わりました。自分のことを語り、信頼できる仲間と共に回復へ向かっておられる姿は、本当に素敵だと感じました。
  • 必要なのは、罰ではなく治療であることをこの授業で学びました。
  • 社会でもう一度活動したいという思いをきちんと受け止めなければ。失敗も間違いも許せる社会でなければならないと思う。
  • なってしまった人に対する支援だけでなく、負のスパイラルに陥っているときに依存症を予防する支援を行なうことも、ソーシャルワークには必要であると感じた。

大学教員の感想

  • 依存症予防教育アドバイザーが誕生して以来、授業での講演をお願いしています。オンラインでしたが、リアルタイムでお話を聞ける機会は、ダイレクトに受講生の心に響いたようです。当事者性を理解することは、自己と他者の理解を深め、今後の人生を考える上でとても大切なことだと思います。その意味で本当に意義深い講演でした。オンラインで直接に顔が見えなくても、気持ちは伝わると感じました。

    (中央大学 富田拓郎教授)

  • 本来は精神保健福祉センターや精神科病院で当事者に交わり、話を聞くはずの学生たちでした。コロナで実習が軒並み中止になり、演習的なプログラムで実習に代えることになりましたが、それではどうしても足りないものがあります。それは、当事者の話を生で聞き、いろいろなことを感じ取り考える体験です。ASKのこの事業に助けられました。いくつかのテーマに焦点づけられた体験談は、過去どのようにやってきたかという話だけでなく、それ以上の内容でした。未来志向で、当事者の現在の活動とこれからの希望が語られ、酒をやめるというのは途中のことなのだと、私も新たな学びになりました。

    (国際医療福祉大学 山本由紀准教授)

  • 「依存症から回復する過程において、他者との何らかのかかわりが重要である」などの感想があり、学生は多くのことを学んでおりました。大学生の間に、依存症の予防のために知っておきたい3つのこと(①正しい知識・②回復の実感・③ライフスキル)について考える機会をもつことができる、このような取り組みがさらに広がっていくことを願っています。学生たちが、近い将来当事者やその家族にとって信頼できる支援者になれるよう、微力ながらサポートしていきたいと思います。

    (熊本保健科学大学 荒木善光講師)

キャンパス派遣についてのお問い合わせ

以下のメールフォームからお申し込みください。
※もし、返信が届かないなどの問題がありましたら、直接メールでお問い合わせください。
 メール:adviser@ask.or.jp(コーディネーター 塚本)
 迷惑メールフォルダに入っている可能性もございますので、予めご確認の上お問い合わせください。