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活動履歴

第1回ASK依存症予防教育アドバイザー養成講座を開催しました

2019年3月2日、3日、第1回ASK依存症予防教育アドバイザー養成講座を開催しました。
今年度は、厚生労働省「平成30年度 依存症民間団体支援事業費補助金」および、新生会病院・和気隆三名誉院長からの寄付をいただき、受講無料で実施することができました。
北は岩手、南は沖縄から、アルコール・薬物・ギャンブル依存症からの回復の実感を持つ当事者・家族・支援者が結集。予防をテーマにお互いから学びあった熱い2日間でした。
最終テストと提出物から29名が合格、ASK認定依存症予防教育アドバイザーとして活動を開始することになりました。

この日のために、ASKでは2年をかけました。
昨年度、アルコール中心の従来のプログラムを使って、飲酒運転防止上級インストラクター数名にモニターになってもらい、0期の講座を実施。そしてこの1年は、プログラム検討委員会を設け、新たな3つのユニットと教材づくりに取り組みました。薬物は松本俊彦医師と近藤京子さん、ギャンブルは田中紀子さん、ライフスキルはアサーティブトレーナーの中野満知子さんが委員です。
新プログラムは、大学生と一般を対象に講座を実施、事前事後アンケートによる効果検証を行ないました。
そうして、募集を開始したのが昨年の暮れ。98名の参加希望をいただき、地域やジャンル、職種などのバランスをとりながら、30名に絞り込み、第1回養成講座にこぎつけたのです。
この講座のすごさは、その場に回復者も家族もいるし、支援者は医療・福祉系だけでなく、教育・企業から弁護士、刑務所の教官、市議会議員、アナウンサーまでいたということ。参加者がリソースそのものです。支援者にも、親や夫が依存症だったとか、当事者ですという方もいました。
その全員が対等な立場で意見を言いあう、というASKならではの講座になりました。
なお、来年度も補助金申請して、実施の予定です。決まり次第、お知らせします。

養成講座を受講して(認定アドバイザーの感想)

【当事者】
●とても内容の濃い2日間でした。自分はアルコール依存症本人なのですが、薬物、ギャンブル等、他の依存症の関係者の生の体験談を聴くことができて、大変参考になりました。依存症の正しい知識や依存症になっていくプロセスについて理解していかないと、予防することが難しいことがよくわかりました。
PowerPoint教材を使った実際の講義のしかたの説明もあり、実践に役立つ内容でした。講座の内容によって、いろいろな組み合わせが工夫できるので、とても役立ちそうです。一緒に参加したみなさんの実践について知る機会があるとお互い参考になり、さらなる研鑽ができると思います。ぜひ、今後アップデート研修を行っていただけると助かります。
また、自分は学校関係の講義についても考えているので、ゲームやネット依存症についても今後学んでいきたいです。
(静岡・アルコール当事者/教師)

●依存症に関わっている様々な方が集まり、緊張の中にも居心地のよさを感じました。つながりの大切さを感じた2日間でした。
講座は、それぞれの立場から皆の意見や取り組みなどを出し合い、全員が一つになって講座を作り上げていくというとても画期的な進行でした。
回復者の私は、依存症への理解をどう伝えたらよいかと迷走していたので、今回この講座を受けることができてよかったです。
依存症の予防教育を通じて、私のように周りを巻き込み多くの人に迷惑をかけ、苦しい思いをする人が一人でも少なくなるよう、これからも私なりに尽力していきたいと思います。(広島・アルコール当事者)

●全国で熱い想いで依存症対策に取り組んでおられる方々と過ごせた2日間は、大変有意義なものになりました。
講師の皆様、そして参加者の皆様がそれぞれ活動の事例を交えながらの研修でしたので、大変理解しやすかったです。ロールプレイング、グループ討議、発表という参加型のコマもよかったので、もっと時間があってもよかったかと思いました。あっというまの2日間でした。
「受講すれば終わり」といった研修ではなく「ここからがスタート」とおっしゃっておられた通り、これから新たな活動にいかしたいと思います。
(大阪・アルコール当事者)

●0期生の研修当時の話や、実際の現場でのやり方等、生の意見が伺えて非常に参考になりました。2期の研修時も1期生が参加して、伝えられる様にした方が良いと思います。
大部分の資料を作成した今成さんからの説明でしたので、内容も非の打ち所がなく、わかりやすかったです。
0期や1期生が追加で作成した資料等も集めたら、今後は違う観点や素人向けのわかりやすい成果物が出来るのではと思います。ネット・ゲーム依存の資料も、皆んなで早急に作り上げる必要を感じています。
(千葉・ギャンブル当事者)

●講座の内容もとてもわかりやすく、活字だけじゃなくイラストや調査結果などもあり、対象者が子どもから社会人まで、幅広く使用できる内容だと思いました。
アドバイザーとして経験がなくても、まずは配布された資料を熟読しておけば、経験を積んでいくうちに、コツをつかんで、要点を押さえた講座を提供できるのではないかと思います。
また、第1回養成講座では、弁護士、薬剤師、教師、財務省職員、看護師など、さまざまな職種が集結し、もうすでに地域での啓発活動の経験がある方のご意見も聞けて、各自が啓発活動を進める上で、どういったつながりから関係性を構築するのが有効かなど、具体的な話合いができて、不安より、今後の期待のほうが強く感じられました。
情熱を持った同士との運命的な出逢いを与えて頂き、本当に感謝しています。
もちろん、啓発活動の実現に向けて、行動し、報告させて頂きます。
(広島・ギャンブル当事者・看護師)

●今回の養成講座は、かゆいところに手が届いた内容でした。
これまで、講演で話す機会はあっても、スライド資料に自信がなかったので、とても助かります。また、ライフスキルまで範囲を含めたところが素晴らしいです。学校現場だけでなく、様々な場所で講演できるように自分で項目をチョイスできるのも良い点だと思います。
今回の養成講座で何より感動した点は、全国各地にいる仲間たちと直接顔を見て知り合うことができたことです。
私は、普段「薬物」依存の講演や家族会などの集まりに行く機会が多いのですが、どうしても、毎回同じ顔ぶれが揃ってしまう印象がありました。でも、今回の講座で、同じ依存症の問題に取り組もうとしている仲間が全国各地にいる!とわかっただけでも大きな収穫でした。
(東京・薬物当事者・元アナウンサー)

【家族】
●依存症に関心を持っていない人にも、自分ごと化しやすい切り口が考慮されていて、啓発活動をする際に、とても活用しやすい情報資料だと感じました。
だれでもなりうる病気だということ。依存症とはどういう病気なのか。回復はする病気だということ。これらを、しっかり伝えることができる内容になっていました。
特に力を入れて取り組みたい一次予防をするにあたり、とても有意義な学びができました。
講師の先生方の熱い想いもしっかり受け止めて、活動していきたいです!
(鹿児島・アルコール家族・看護師)

●あっという間の2日間でしたが、とても濃い内容の研修で、学べる機会を与えて頂き感謝しております。
今までアルコール依存症について、講話を行ってきましたが、これからは、その他の依存症に関しても講話に組み込み、発信して行きます!!
研修では、依存症ごとに実際の体験談を交えながら研修を行っていたので、とても分かりやすかったです。また、他の依存症について、今まで聞きたいと思っていたことを、幅広い分野の方々が集まったことにより多くの情報を得ることができたので、貴重な時間となりました。
今後も、出会えた方々と情報交換をしながら、正しい知識を発信し、学んだライフスキルを交えながら、悩み苦しんでいる方々への回復の援助や、早い段階から予防教育として学ぶ機会を増やして行きます!
(沖縄・アルコール家族)

●光栄にも家族の立場で受講できるキップを手に、高まる気分で上京しました!
講師陣のプロフェッショナルでわかりやすいレクチャー、受講者のそれぞれのジャンルにおける意見や飛び交うディスカッション、会場の空気感!
そして事前にヒアリングされ、自分の経験を通じて話した内容がギャンブル・ユニットに取り入れてあるなどなど…
すべてが、私の更なる「やる気スイッチ」を押すパワーとなりました。
最後に全員で輪になり2日間の感想をひとことで表した瞬間に、あらためて貴重な時間を素晴らしい仲間と共にできた実感がこみ上げてまいりました。
さっそく、アドバイザーとしての活動の場を広げる為の行動を始めています!
長い時間をかけて開催に至るまでのご苦労に心から感謝いたします。
(福岡・ギャンブル家族)

●講座全体が、依存症のことを知らない一般の人が聞いてもわかるような丁寧な内容で構成されていたこと、そして、ここに受講者が自分の経験を交えてアドバイザーとして話をすれば、それぞれのオリジナリティも加わり、さらに相手に伝わる内容に変化していくことが素晴らしいと思いました。
一つ一つ受講者の意見を取り入れ、ロールプレイも交えながら進めていくということで、二日間の講習はただ聞く・学ぶではなく、参加型であり、とても為になりました。
普段は自分の業界のことしかわかりませんが、様々な職種の方が参加されていたので、いろんな考え方や経験を知ることもできました。みなさん、積極的な方ばかりだったのでとても刺激的でしたし、モチベーションも上がり、充実した二日間でした。
一緒に受講した方々との仲間意識が生まれ、自分もこれから依存症予防教育・啓発のために頑張っていきたいと思いました。このような機会をいただけたことに感謝しております。
(大坂・ギャンブル家族)

●今回選抜された多岐に渡る職種により、普段聞き及ばない領域の会話が即座に成立し、そのコラボレーションにより各個人の知識・知見が一気に広がりを見せることができた。
これは政治家の政党を超えた、”超党派”という言葉に近い。いや同じ方向を向いた強い意識を持った異業種の有志達の集まりは、それをも超えたのではないかと思えた。
我々第一期は、ゼロ期の方々の堂々としたそして自信に満ちた立ち居振る舞いを目の当たりにして、我々もアドバイザーとして他の手本となれるよう精進しなくてはと決意を新たにした。
ファシリティーの広さも大き過ぎず、一体感を味わう事ができました。
(千葉・ギャンブル家族)

●この講座に参加でき、合格を頂けたことはとてもありがたいことでした。
今まで、家族会として薬物依存症やそこからの回復のために、「依存症とはどういうものか」「どうしたらよいのか」「何をしてはいけないのか」等を、新たにご相談にみえた方々にお話ししてきました。けれども、「何を話すか」ではなく「誰が話すか」のところで非常に難しさを感じていました。それは、世間的には私たちは「子育てに失敗した親の集まり」「犯罪者の家族」という捉え方が一般的だからです。
学んできたことや経験からいくらお話ししても、依存症について理解に乏しい医療者や司法関係者の言葉のほうを、その職業ゆえか信じがちで、なかなか早期治療に結びつかないことがあるからです。
今回、依存症予防教育アドバイザーの名称を頂いたことで、この辺りのことがずいぶんやりやすくなるだろうと思っています。
まだまだ一般的には依存症の正しい知識が普及しているとは言えない現状の中で、依存症予防教育アドバイザー養成講座の卒業生が広く活動していくことが、啓発の普及と依存症対策になると思っています。これからどんどん依存症予防教育アドバイザーが増えていくことを望んでいます。
依存対象は違えども地域を超えた情報の共有や多職種連携も、同じ講座で共に学んだここからが、広がりの第一歩と感じています。
(愛知・薬物家族)

【支援者】
●今回の養成講座を一言で表すと「絆」と感じました。
なぜなら、2日間の研修で全国から志を一つにした仲間(当事者・家族・支援者)が一同に集ったからです。
不思議な縁です。立場や住む場所や人生経験は違うけど、依存症の普及啓発をしたい! 自分の地域の現状をなんとかしたいという想いは同じだからです。
講師陣もしかりです。綿密に練られた豊富な資料と決して飽きさせない研修構成に「伝える」と「学ぶ」が相まって、大きな熱いエネルギーとなりました。
この講座を受けたからこそ、ASK依存症予防教育アドバイザー1期生としての誇りと連帯感が生まれ、暖かい交流が芽生えました。講座を受けていなければ、こんな気持ちにならなかったでしょう。
(三重・精神保健福祉士)

●一口に依存症といっても、物質依存と行為依存とがあり、さらに各種の依存症がありますが、それらが簡潔にまとめられていて、とてもわかりやすかったと思います。
とくに依存形成までの流れがすっきりとまとめられているのでよかったと思います。
また、研修の際に土台となるスライドや原稿まで用意されているというのは、今後指導に当たる立場としては「感謝」の一言に尽きます。
これをフルに活用して、依存症に対する偏見是正、そして身近なところに潜む依存症の危険をしっかりと伝えていきたいと思います。
(千葉・刑務所教官)

●講座から、1週間が経過しました。依存症について知っているつもりで参加しましたが、実は全く無知である事に気付かされ、そして依存に対する考え方も180度変わった衝撃の2日間でした。
全国から集まった多様な方々との出会いとその話に触れられた事は、自分の価値観を大きく変えるものであり、この貴重な話の数々を今後の予防教育で多くの方々へ伝えていきたいと思いました。
講座を終え、職場で相談者と日々向き合う中で、依存症の観点から考え相談対応をするようになりました。更に、日々の面談対応に予防教育をプラス出来るのではないかと気付きました。相談者の抱える問題は個々で異なるため、その人に応じたものをオーダーメイドのように提供出来れば、集団での予防教育とはまた違う効果も見込めるのではないかと思っています。
現在は、五月に予定している母子対象の金融リテラシー講座の内容に予防教育も盛り込むべく内容を検討中です。これからは職場の内外で、積極的に依存症予防教育について広めていこうとワクワクしているところです。
(埼玉・多重債務相談員)

●2日間、熱い講座をありがとうございました。
全国から同じ思いを持つ方々と出会え、一緒に学び、エネルギーをいただき、仲間として繋がれたと思っております。
当事者、家族、支援者がそれぞれの強みを活かすことのできる素晴らしい教材だと思います。講師を一人で担う場合だけではなく、チームを組んで行うこともできると思いました。
また、講義、ロールプレイング、グループワークを通して実施の際のイメージ作りができました。様々な場面で実践していきたいと思います。ありがとうございました。
(大阪・精神保健福祉士)

●とにかく充実した2日間でした。
すぐに実践できるようにパワーポイントとシナリオが準備されているため、自分自身の勉強になると同時に、自分が行う場合のイメージがつきやすかったです。
参加者も様々な分野でご活躍されている方々で、意見交換での視点も様々で視野が広がりました。そして共通しているのは依存症予防への熱い思い!
今回繋がることができた皆様と、同じ活動をできると思うと楽しみです。
(東京・看護師)

●研修会の構成はあくまでも実地で使うことを意識されたつくりで、常にどういう形で使うべきかを考えさせながらの2日間でした。そして一緒に学んだメンバーがとにかく熱い思いを持った方々で、それが共鳴しあっていたことが、なんとも大きなモチベーションとなりました。認定され頂いたものは使うため、という今成さんの言葉を早く実現し広めてまいりたいと思っています。私も薬剤師の中で必ず広げていきますので見ていてください!
(新潟・薬剤師)

●講師の方々の説明がとてもわかりやすく、実践的な内容でした。また、依存症から回復された方、ご家族の方の体験談が聞けるという又とない機会でした。参加者の皆さんとのネットワークは、今後の活動の支えになると思います。
(千葉・心理師)

●これだけ中身の濃い研修を、しかも無料で受講できたということは、「できるだけたくさんの人に正しい知識とスキルを伝えて欲しい」という意味なんだと思うようになりました。
また、出席していた他の受講生とのつながりも財産です。一緒にがんばろうと思います。
わかりやすいテキストを作ってくださったこと、熱心に教えてくださった講師の皆さん、そしてたくさんのストーリーを語ってくださった受講生の皆さんに改めて感謝、感謝です。
(東京・弁護士)

●弁護士という立場から、窃盗症(クレプトマニア)について、どこかで触れてほしかったです。世の中で最も多い犯罪が窃盗だからです(もちろん、万引き以外の窃盗もありますが)。
(広島・弁護士)

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