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自他境界と親密さ――人づきあいの土台となるスキル

「自他境界」という言葉、どんな意味だかイメージが浮かぶでしょうか。境界とは、自分と他人とを分ける境目のこと。どんなに親しい間柄でも、境界は必要です。たとえば、親友どうしだって好みが違うことはあります。「何もかも全部一緒でなければイヤ!」というのは境界がない状態。親子の間でも境界は必要です。たとえば「自分の着る物に干渉してほしくない」「ノックもせずに部屋に入ってほしくない」とあなたが感じているとしたら、それがあなたの大切な境界なのです。

 自立した人間として生きていくためには、どこかに境界を設定することが必要です。境界がないと、他人の言うなりになってしまったり、自分のプライバシーが侵害されていることに気づかなかったりします。あるいは相手の境界を無視して、すべて自分の思い通りにさせようとしたりします。


 境界は、ガッチリした壁でなくていいのです。自分の周囲に高い壁を作って他人を締め出してしまったら、相手の姿も見えなくなるし、自分の気持ちも伝わりません。境界とは、上げ下げ自由なもの。危険な人がやってきたら思い切り境界のレベルを上げるし、大好きな友だちがそばにいると自然と低くなる。でも疲れていて口をききたくないときは、少し上げておく。そうやって自分で決めて調整できることがかんじんなのです。