酔いつぶれた人の、命を救う4回のチャンス

チャンス1:イッキはさせない、酔いつぶさない

短時間に大量のアルコールを摂取すると、体内でのアルコールの処理が間に合わなくなり、血中濃度が上昇、急性アルコール中毒になります。飲んでいるときは大丈夫そうに見えても、しだいに脳のマヒが進んでいきます。焼酎やウィスキーなど濃度の高いアルコールのイッキ飲み、イッキ飲ませは、命にかかわるので、絶対にしてはいけません。はやしたてやコールがなくても、場を盛り上げる手段としてむちゃ飲みを肯定する空気、酔いつぶれることをよしとする伝統がありませんか?「見えない圧力」「場の設定」「暗黙の強要」が問題なのです。いじめと同じで、見て見ぬふりも加担しているのと同じことです。
飲み会の設定を見直す勇気を持ち、アルハラのない飲み会をやりましょう。

チャンス2:酔いつぶれた人を 絶対1人にしない

窒息、転落、水死、凍死、交通事故…泥酔した人を1人にすると何が起きるかわかりません。「つぶれ部屋」に放りこむなんてとんでもない!
合宿などで、係を決め、夜中に見回るから大丈夫と言う人たちがいます。ところが、数回見回った後、みんなが寝静まった朝方亡くなるということがよく起きています。
『息苦しそう』『全身が冷たい』『大イビキをかいている』『つねっても反応しない』などの危険信号を見逃さないためにも、しらふの人がそばについていましょう。

チャンス3:横向きで自然に吐かせる

酔いつぶれた人を抱き起こして、ムリに吐かせるのはとても危険です。吐いたものがノドに詰まり、窒息することも。急性アルコール中毒では、窒息死が大半なのです。
寝かせる時は、あお向けではなく、横向きに! 横向きなら吐物が自然に口から出て、窒息を防ぐことができます。
だたし、横向きに寝かせたことで安心してしまい、一人にさせた結果、亡くなってしまうこともあります。目を覚ますまでは、必ず誰かがそばで見守ること。
また、急性アルコール中毒では体温の低下も起きます。衣服をゆるめ楽にさせ、毛布などをかけてあげましょう。

チャンス4:おかしいと思ったら、ためらわず救急車を

耳元で名前を呼んだり、つねったり身体をゆすったりしても反応がなかったら、昏睡状態です。その人は今“死”と紙一重のところにいます。「事を大きくしたくない」などの体面を気にしている場合ではありません。わずかなためらいで、助かる命も助からなくなってしまいます。すぐに救急車を呼びましょう。

【すぐに救急車を呼ぶべき状態】
・大イビキをかいて、ギュッとつねっても反応がない。
・ゆすって呼びかけても、まったく反応がない。
・体温が下がり、全身が冷たくなっている。
・倒れて、口からあわをふいている。
・呼吸が異常に早くて浅い。または、時々しか息をしていない。

※これ以外にも「危ない」と感じることがあれば、すぐに救急車を呼んでください。世間体を気にしている場合ではありません。これは命に関わる問題なのです。